夜のてんてき

よるに書く日記

日記6 美術館の通い方

休日に美術館に行った。

美術館にはもう2年ぐらい遠ざかっていて、美術を仕事にする人間として失格だと罪悪感を抱えていたけど、なんのきっかけもなくただ、「あ、この展示行きたいなー」と思って足を運ぶことができるようになった。

自分の好きなことを真っ直ぐに仕事にしてしまうと、好きなことに義務感が付随してしまうことがどうしても避けられない。けど美術館なんて行きたければ行けばいいし、行きたくなければ行かなくていいと思うことにした。そう思わなくたって行きたくないときは行けないしね。

 

美術館ってどう絵を見たらいいのかわからないってたまに言われるけど、私はすごく適当に見てる。ふーんって思いながらサクサク進んで行く時間がほとんどで、でも本当にたまに「これは!」と思う好みの絵があったりしたら立ち止まるぐらい。美術館に飾ってある絵が全部良いなんてことはなくて、たまたま評価されるきっかけがあった運ある人の作品が飾ってあるだけ。

だからファッション誌めくったりジャンプ読んだりするみたいにパラパラみればいいと思ってる。好きなものに出会えてそれを見てなんかテンションが上がったら気持ちいいし、あと展示空間って基本的に綺麗だからそこに立ってるのが気持ちよかったりする。森林浴するために森の中とか公園歩くみたいに、美術館の中歩いてるんだと思う。

絵の良し悪しなんてわからないし、好き嫌いだけの判断で私は十分だなーって思う。

 

プーさん展とか人が集まる展示に行くと美術館周り慣れてない人が、1枚1枚絵を見ようとして列になって溜まってるけど、混んでる絵は飛ばして後から気になったら見に戻ればいいし、仰々しい気持ちでまわるより、まじこのプーさんカワイイー!このプーさんはブス!って思いながら見るのが私は楽しい。

 

 

先日は国立新美術館で展示を1時間弱ぐらいかけて見た後、青山のZARAHOMEに2時間以上いた。だって買い物の方が楽しいし、家に持ち帰るものを選んでるわけだから美術館の絵を見るより時間かかって当たり前だよね。

こういう気持ちでまた美術館に適当に通えるようになって嬉しい。