美術系女子の話

美術系女子の苦悩系ブログ/日記と怒り、セックスと家族

お金お金と言われる生活から逃げたい。

うちは貧乏ではなかった。いたって普通の家でした。郊外だけど家族で住める十分な広さの家に住み、家族旅行も時々していました。DSだってプレステだって家にあった。しかし私の両親はものごころついた頃からお金の心配をいつもしていました。

お金お金お金。

 

お金の話をするにあたってどうしても母の話をしたいと思う。私と母はどちらかというと共依存な関係でした。私は父が大の苦手で、何をするにも常に母の助けが必要でした、好きな物を買ってもらうのも、予備校の送り迎えも、受験のサポートも、すべて母がしてくれました。母は私にとって生きるのに必要すぎる存在でした。母の挙動が私にとって重要すぎる時期がありました。

そして同時に母にとって私は大きすぎる存在です。母は結婚を機に務めていた会社をやめ、しかし私が小学生の頃からお金の為にパートで働いていました。仕事が生きがいというキャリアウーマンからは程遠い、子供を育てることが人生のほとんどを占める女性でした。

 

そんな母から毎日のように聞かされていた言葉があります。

 

「お母さんのようになっちゃだめだよ」

 

私はそんな母を尊敬していて大好きだった。小さい頃からずっとずっと言い聞かされていた言葉。自分のようになってはいけないなんて、そうそう誰にでも言える台詞ではないと小さいながらに感じていて、そんな母をかっこいいとすら思っていました。

 

でも今はもう違う。

 

母が言う、「お母さんのような人」の像はこうでした

・離婚したいけどお金がないから出来ない

・お金の為だけに働いている

・働いても働いても1人で生きていけるお金を稼げていない

 

だから私は小さい頃からこう思っていた。

「離婚出来るぐらい稼いでいないと結婚しちゃダメ」「1人で生きれるぐらい稼がないとだめ」「好きなことを仕事にしないとダメ」「お金がたくさんもらえる仕事をしないとだめ」

 

だから私は良い高校に進んでいい大学に進んでエリートな会社でやりがいのある仕事をしてお金もいっぱいもらって結婚しても嫌だったらすぐ離婚してそれが幸せと思ってた。なんのお金の心配も無い生活こそが自由ですばらしいものだとずっとずっと信じていました。だってお金があれば嫌な旦那さんがいたら離婚出来るんだもん、なんて自由だろう。好きな物だっていくらでも買える。

 

でも、でも、もしもお金が無かったら、一度結婚したら絶対に離婚出来ない、好きな物も買えないし、両親のようにいつもお金の心配をしていないと行けない。すきじゃない仕事をお金のためにしなきゃいけない。そんな生活をおくることになったら不幸だ。父や母のように不幸だ。大人になるのが怖い。苦労したく無い。

 

私はいつも漠然とした将来の不安を抱いていた。「母のようになってはいけない」この選択は正しいのか、母のようにならないか、お金を稼げるか、やりがいを得られるか。つねになにかにビクビクして、自分が立つ現在ではなく、何年も先の未来を案じては怯えていた。しかし、大学に進んでから、もしかしてこれは間違った教育だったのではないかと思ってきた。好きなことをしてお金はないけど幸せなひとをいっぱい見て本当にうらやましかった。キラキラしてた。なんとなくだけど、私もお金が無くても幸せになれそうな気がした。お金があっても不幸な気がした。だって今、私お金の苦労してないけど、こんなにつらい。こんなに不自由のない生活送っているのに、ものすごく息苦しい。本当に幸せとお金って等価なものなのかな。

 

安定した生活を送る方法なんていくらでもこの世にあるけど、好きなことをして生きる方法は限られている。

 

私は今でもお金お金お金と両親に繰り返し言われます。お金はどうするんだ、お金はあるの?もっと勉強してほしい、人生をよくしてほしい。

良い人生ってなに?良い生活って何?私は苦しい。

 

お金お金って、お金が無いと幸せになれない教育はもういらない。お金がなくても幸せになれるって自分で体感したい。証明しないとだめなの。お金お金って言われたく無い。親がお金お金って言うのはそりゃお金のことしか親はできないからだ。だからお金の話題を振り上げるしか無い。でもそんなことない。お金がなくても私きっと幸せになれるの。お母さんたちとは違う。

お金がなくても幸せになれないと、私一生幸せになれない、お金があると幸せになれるって思ってたら、きっとどんなにお金があっても私今のままだ。満たされないまま。

もっと楽しいはずだった10代をなんでこんなふうに苦しんでしまったんだろうっていう後悔や、これから20代もまだこのまま苦しみたくないって本当に思う。

お金がなくても楽しく暮らしたい。せっかくそれが可能な美術の道を選んだんだから。私は母のようにならないために、両親と違う人生を生きる為に。好きなことだけに囲まれて生きたい。お金がなくても幸せな生活を送りたい。


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