美術系女子の話

美術系女子の苦悩系ブログ/日記と怒り、セックスと家族

風俗への憧れ

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援助交際

なぜだかもう思い出せないけど、多分JKの頃から風俗に対する憧れがあった。特にそういう漫画を読んだとか、わかりやすい影響があったわけじゃなくって。

パパって響きとか、援助交際っていう四文字熟語、月曜日のユカを見たのはもっと最近だから多分違う。でもとにかく好きだった。援助交際してる子、かっこいいって思っていたし今も思っている。

いつか学校で、先生が、援助交際した女の子が「誰にも迷惑かけてないのになにが悪いの?」と言ったという話を話題にした。その話題がいったいどこに終着したのかは覚えてない(きっとその先生も終着点なんてみつけられていなかった)でも私はそのときのことをすごく覚えていて、中学校だったか高校でだったかわからないけど、同世代の女の子でえんじょこうさいということを実際にしている子がいるという事実や、「えんじょこうさいのどこが悪いの?」という強気な女の子の問いかけにとてもハッとしたんだ。

 

援助交際はなにも悪く無い、と私は思う。社会的にもきっと実はそうなっているんじゃないかと私は本気で思っている。風俗経営に許可が必要っていうルールは、性的弱者である女性を守る為のルールだ。女性が意志と反して強引に性的サービスを強いられることを避けるためのルールだ。(私達はいつでも1人の人間ではなく1つの商品にまで堕とされることが出来るから)援助交際が禁止されているのも多分おんなじ理由でだ。今もどこかで100%起きている人身売買のように、人格を持った少女たちが性的なひとつのサービスとして大人の男に取り扱われることを防ぐ為のルールだ。

 

でも「援助交際のどこが悪いの?」と問いかけたその子は、明らかに自分の意志で援助交際をしていたんだ。その子はきっと、自分を問いつめる大人たちにこう言いたかったんじゃないか「私を性の被害者扱いしないで」自分の意志で援助交際したのに、ちゃんとお金をもらって、それに見合ったサービスを提供しただけなのに、なにをこの人たちはばか騒ぎしてるんだろーあほらし。って。

社会的に未成年と性的なことに関してのルールが多いのは未成年がまだこどもで、いろんなことをわかってなくて、危険だし、事件に巻き込まれるかもしれないし、責任がとれないからだ。とにかく子供ってやっかいだし面倒くさい。だからルールがあった方が良い。悪い大人もいっぱいいるし。

 

この援交娘は、強い意志をもって援助交際をしていたし、「えんじょこうさいのなにがわるい」なんて言えてしまうの、結構頭がよくてしっかりしていた子なんじゃないかと想う。でも結局警察沙汰になってしまったってことは、まだ親の保護下にある子供だったからだ。(鈴木先生でもそんな話あったよね、中学生が小学生とセックスする話)

 

援助交際がバレる最大の理由は親バレだと思う。子供を親がまもるのは当たり前だし、援助交際が危険なのもわかる。だから子供をそこから遠ざけたいって気持ちは当たり前だ。でも援助交際が総じて非行扱いされるのはなんとなく納得がいかない。誰も傷つけてないじゃないかって言うと「親が傷ついている」って言われるかもしれないけど、親が傷つくのはなんでだろうって考えちゃう。私の感覚がひねくれてるのかな。

 

親は大人だ。大人は子供が自分の手の届かないところで何かしてしまうのを恐れる。それは当たり前な気がするだって守りたいから。そして子供が性的な意志を持つことを極端に怖がる。それも手が届かないからかもしれない。私の親も多分そうだ。でも高校生ぐらいになってくるとまた別の感情も生まれてくると思う。高校生は時に大人と認識されるから。特に母親と娘っていう関係は厄介だ。性的なものが少しでも介在すれば、娘と母という関係から、女と女という関係になる。女の人にも、いわゆるセックスワークを軽蔑する人がたくさんいるよね。体を売るなんて、セックスしてお金をもらうなんて、って。きっと親でも、娘がそんなことをしたら、軽蔑の目を向けるだろう。でもよくそんなこと思えるよなーって私は思っちゃう。だって実際にそうして暮らしている人がいるのに。

 

もしわたしが親で、娘の援助交際が発覚したら、「女として最低だ!!」なんて思わない。(まずこの女としてという言葉に吐き気がするけど、実母はテレビで援助交際の報道を見るとそういう風に言う。)私だったら「危険だからやめなさい」って言う。だってそうだから。守りきれないからやめて、っていう。目の届くところで危険なことをするのは良い。でも援助交際を見守ることは出来ない。だからやめてって。守ってくれる人が居ないところに、行かないでって。私は母親にそう思ってほしかった。

 

「知らない男とするなんて」「おじさんとするなんて」「気持ち悪い」「不潔」「私には絶対出来ない」そういう女の子本当に多い。そう思う人によって弱者に仕立て上げられてる女の人って世の中にいっぱい居る。自分では出来ない、そう思うのは別に良いと思う。でもそこに「気持ち悪い」とか、「不潔」ってことばが入るのは、その行為に対してだけでなくて、それを行ってる当事者である女性に対しても、そういう言葉をぶつけてることになる。おじさんとセックスしてるなんて不潔。

 

私も時々、そういうことを友人の口から聞くことがあるけど、それは少なからず傷つく。私にむけられた言葉じゃなかったとしても。もちろんおじさんとするのが気持ち悪いっていう気持ちはすごーくよくわかる。私達は本能的に身を守るためそういう貞操観念がが備わっているんだっていうのもわかってる。でもやはりそういう本音をボソっと言われると、うんうんとうなずきながらも少し残念な気持ちになってしまう。それは私の体が汚いと言われているのと、ほとんど同義だから。

 

セックスワーカー

私はセックスワーカーに成りたかった。でもやっぱり風俗ではたらく人のブログを読むと、まだ自分の覚悟は足りないって思う。だって密室で、知らない男の人と会うんだよ。知らない人っていうのは、信頼出来る人かわからない人って意味だ。自分に危害を加える人かどうかわからない。そんな人の前で裸になって、粘膜をふれあわせるんだ。それって相当なことだ。

人間は動物だから、粘膜がふれあったらいろんなことが起きるんだよ。それぐらい二十歳になるとわかる。だから私達はセックスするときコンドームを付けるんだ。(知らない子が多いけどコンドームは正式には避妊具ではなく性病を防ぐためのものだよ)

 

それになにより怖いのはお金を挟むってこと。お金を挟むと何故か魔法がかかったように、客とサービスっていう、上下関係が明確に生まれるよね。私はそんなのおかしいって思う。でも実際そうなると勘違いしている人が多い。コンビニ店員に土下座させたり、モンスタークレーマーっていう人たちがまさにそうだ。そして風俗って、そういうのが、一番強く暴力的な形で現れると思う。

だってセックスって、一歩間違えたら圧倒的な暴力に成る。肉体的にも精神的にも相手をズタズタに出来る。それをさらにお金を挟んだ上下関係の中で行うなんて、想像を絶する危険な職場だって思う。だからこそ私は彼女たちを想ってしまうし尊敬せずにはいられない(尊敬って言葉もすごく違うけど他におもいつかない)。人間扱いされないことなんてザラにあるだろう。ありすぎるだろう。客と店員という立場にプラスして、セックスワークをしている女、っていう概念がくっついてくるんだ。もうその力は最強だと思う。多くの人が思ってる。セックスでお金を得ている女の人のことは軽蔑していいんだよって、学校で教育されているみたいに、みんな揃ってそう思ってる。風俗嬢は人間だ、サービスじゃない、肉のかたまりでもない、汚く無い。ただの女性だ、あんたの彼女と一緒だあんたの娘と一緒だ、あんたの婚約者と一緒だ。彼女たちを社会的弱者と呼ぶのをやめてほしい。生まれた時から社会的弱者だったみたいな呼び方やめて。自分とは関係ないみたいな言い方やめて。まるで社会が悪いみたいにいうのやめて。だってそうさせてるのは他でもない私達なのに。

 

 

よく、セックスワーカーがいるから性犯罪がまだ抑制されてる、ありがたいよねっていう女の子が居るけど、私はそれはすごく検討はずれな意見だなあって思う。

性犯罪と風俗の関係は知らないけど、少なくとも働いている女性たちは「私達が性犯罪を抑制している」つまり「一般女性が受けるはずだった性犯罪を私達が身代わりに成って請け負っている」なんて微塵も思ってないと思う。失礼な考え方じゃない?

 

だいたいみんなそれを大げさに捉え過ぎだと思うんだ。

セックスワーカーの人はみんな貧困で苦しんでセックスワーカーになってると思い込んでる人も居る。そういう人はきっと、そう思わないと、セックスワークを受け入れられない人なんだ。なんの悲劇的な物語も無く、ただセックスワークをする女性もいるのに、それが受け入れられない人は多い。それも差別的だよねえ。

スターバックスでバイトするのと、風俗店でバイトする理由が、なんで同じであっちゃいけないんだろう。

 

スターバックスで働く人だって、お金目的の人、勤労学生の人、ただスターバックスで働きたかった人が居るのに、風俗だと、多分この中だったら勤労学生以外は軽蔑されて良い人だと、思われるよね。しかもただ軽蔑されるんじゃなくて、軽蔑しても良い人間っていうところまで堕とされるんだよ。

 

JKの時風俗店にメールを送った

JKのころの私の風俗に関する興味はMAXを迎えていた。そのときもとにかく風俗で働いてみたーーーーい!!!という気持ちが爆発して、某有名高級風俗店にメールを送った。

私のことだから、とても丁寧なメールを送ったんだと思う。「私は都内の高校に通う女子高生で17歳です。どうしても風俗店で働きたい、◯◯さんはとても安全そうなので是非ここで働かせてほしいうんぬんかんぬん」

返事はこうだった。とても丁寧な返事だった

「ご連絡ありがとうございます。しかし未成年が風俗店で働くことは法律で禁止されています。どうか勘弁してください。成人したら是非またご連絡ください」

 

私は感動した。なんていい風俗店なんだろう。「勘弁してください」という言葉が文面にあったことは、今でも強烈に覚えていて、もし文面にこの「勘弁してください」の一言が入っていなかったら私は諦めきれなかったんじゃないかと思う。この人たちは法律も守っている。そして「勘弁してください」の文面から感じられる、風俗店という危うい職業のギリギリ感を感じて、当時の私はとても感動したんだ。そして諦めた。

 

今私は二十歳。風俗店で働けることになった。JKの時から変わらない憧れを今抱いていし、当時も持っていた「風俗のことをもっと知りたい」という私のジャーナリズム(?)はまだ消えてはいない。セックスワーカーの話をいっぱいしたいのに、セックスワークをしたことの無い身でいるのはなんだか納得がいかないという謎の正義感や使命感もある。私は美人じゃないから、働くなら若さという価値がある今のうちだけだ。

さあどうしようか。

 

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